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体の中からニキビ対策: 亀板

香港に来て、まず一番驚く食べ物と言えばこの「亀ゼリー」ではないでしょうか。

ゼリーと言っても決してデザートなのではなく、これは正真正銘、漢方薬、お薬です。

お味は「おお、これぞまさしく漢方薬!」と思うような味の飲み物をゼリー状に固めたようなものです。

内容物は亀板という名の亀の甲羅で、それと20種類ほどの生薬を煮込んで作ります。性質が「涼」なので、体が熱くて顔や体にニキビ(体の余分な熱が原因のもの)が出ている人向けです。寒がりの人が食べるのはもっと体が冷えるのであまりお勧めしません。

気、血、水の「水」を増やす働きがあるので、乾燥が原因の便秘(乾いた便)にも良く、優れた解毒作用があるとされています。

備えつけの甘いシロップをたっぷりかけると食べやすくなりますよ。
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by touhoubijin | 2005-10-23 23:38 | 漢方薬

香港の秋と梨: 梨

今年もようやく雨の季節が終わり、香港でもっとも過ごしやすい季節、秋がやってきました。
湿気で膨らむくせ毛もストンとおさまり、ブローもきまる今日この頃です。

さて、そうは言っても、何でも極端なのが香港。
今まで湿度90%以上が何ヶ月も続いていたかと思えば、今度は急にカラカラに乾燥し始めます。香港の汚れた空気とあいまって肺が乾燥し、のどが痛くなったりすることがしばしば。

そんな時の強い見方が「梨」です。
梨には肺を潤し、体の津液(=水)を増やす力があり乾燥から守るのでこの季節、最適な食材なのです。

香港のスーパーや市場では秋を迎える季節になると様々な種類の梨が出回り、家庭の主婦はひとつひとつ丁寧に吟味しながら買い物かごに梨を入れていきます。はじめは「香港の人は梨が好きなのだな」と思っていましたが、炎症が起きてからあわてて対処するのではなく、
肺が乾燥しないように潤す力のある食材を意識してとることを知り、感銘をうけたことを思い出します。

乾燥する季節に最適な薬膳デザート「梨と白きくらげの糖水(=甘いスープ)」を
ご紹介します。
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<梨と白きくらげのスイートスープ>
梨1個は一口大に切る。白きくらげ 5グラムはたっぷりの水で戻し黄色い石づきの部分を取り一口大にちぎる。鍋に梨と白きくらげを入れて水をいれて火にかける。白きくらげがトロッとしてきたら最後に氷砂糖をいれて好みの甘さに仕上げる。あればなつめやクコの実を浮かべる。
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by touhoubijin | 2005-10-15 20:35 | 薬膳スープ

コラーゲンレシピ: 鶏手羽先

香港人は大の鶏手羽先好きです。

ローカルフードのメニューの中にも、鶏手羽のから揚げや鶏手羽こってり甘辛煮、
鶏手羽黒酢煮などなどをよく目にしますし、スーパーでは手羽先は大袋入りや
大盛りパック入りで売られているのが普通で、半端ではない消費量を物語っています。

鶏手羽先にはたっぷりのコラーゲンが含まれていて、
手羽先を食べた翌日は本当にお肌がぷるっぷる!!
肌が乾燥しているな、と思うときには特におすすめで、即、肌に透明感と弾力が
よみがえります。
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<鶏手羽先の甘辛煮込み レシピ>
鶏手羽先20本は包丁で切り込みを入れて味をしみやすくしておく。
玉ねぎすりおろし1個分、すし酢大4、しょうゆ大5、オイスターソース大5、にんにく3片みじん切り、砂糖大3、酒大5に、鶏手羽先を漬け込み30分以上おく。
フライパンにそのまま漬け汁ごと加えて火にかけ、ふたをして20分煮込む。
ふたを取って煮汁が半量に煮詰まるまで煮込む。





皮のぶつぶつがどうも苦手、と言う方には、鶏手羽先をじっくり煮込んで取った
スープも同様の効果があります。是非お試しを!
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<コラーゲンスープ レシピ>
鶏手羽先20本は一度ゆでこぼす。鍋に鶏肉を戻しいれ、ひたひたの水と長ねぎの青い部分、しょうがの薄切り、酒大2を入れ、火にかける。あくが出たら取りながら弱火で1時間ほどコトコト煮る。中身を漉してとったスープに、
中華だしの素大1、しょうゆ大1、塩コショウ適量で味をととのえる。仕上げにごま油と長ねぎの白い部分の千切りを浮かべ白ごまをふる。
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by touhoubijin | 2005-10-10 20:43 | 薬膳料理

瘀血 解消メニュー

皆さんは自分の舌の状態をまじまじとご覧になったことがありますか?

舌の様子は体調によって日々変化しています。
中医学を勉強してからは(今なお勉強中ですが)
毎日、自分や家族の舌チェックを欠かさなくなりました。

そこで今日の気になる症状。
私の舌には身体の中に瘀血があることを示す紫色の斑点が出ています。

そこで今日のお昼は瘀血を溶かす食品を使った
このメニューになりました。

生薬を加えた料理でなくても、その人の体調に適した食材が使われていれば
これも立派な薬膳なのです。

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粕汁たまねぎたっぷり
黒豆とベーコンのピリ辛煮込み









瘀血に良い主な食品:
 黒豆、小松菜、たまねぎ、ナス、三つ葉、くわい、
 白きくらげ、桃、栗、豚足、いわし、赤貝、
 黒砂糖、酒粕、酢、芥子
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by touhoubijin | 2005-10-07 20:50 | 薬膳料理

完全オーダーメイドの漢方薬

夕方、マンションの窓からどこかのおうちで漢方薬を煮出す匂いが漂ってきます。

私と漢方薬との出会いは日本で、元気な赤ちゃんを妊娠したくて飲み始めたのがきっかけでした。

その後、妊娠中も、授乳中も、そして現在もその時々に必要な漢方薬を頼りにして身体のバランスを整えています。

香港に住むようになってから、早速本場で処方してもらおうと中医クリニックをたずねると、ひとつ日本の漢方薬との大きな違いに気がつきました。

日本では「当帰芍薬散」「小柴胡湯」などという、いくつかの生薬の組み合わせがすでに決まっている方剤の中から、自分の証(=体質)にあうものを処方してもらって飲んでいました。

ところが香港では、生薬をずらりと15~6種類完全オーダーメイドで処方してくれます。その分、中医師はすべての生薬の性質から組み合わせの禁忌までを把握していなければなりません。

煮出して飲むのが一番効き目がいいとされていますが、希望によってはエキス剤をお湯に溶かして飲む方法もあり、手軽に漢方薬を飲めるようになりました。
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右端から時計回りに
陳皮、何首烏、茯令、五味子、当帰、人参、中央が党参
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by touhoubijin | 2005-10-07 15:10 | 漢方薬

香港の朝

朝、近くの公園へウォーキングに出かけます。

そこでは朝日を浴びながらの気功や太極拳、エアロビなどの
グループレッスンが早朝から賑わっているかと思いきや、
一人で木に相対し、「木」に「気」を入れている(?)おじいちゃんがいたり
つるぎをもって軽やかに舞っている師匠クラスのおばさまがいたりと、
人間ウォッチングをするだけでもおもしろい。

朝の新鮮な空気をたっぷり吸って気をめぐらせ、ゆっくりな動きで十分に身体を動かして血液の流れを良くし、たくさん食べて大声で話す。

これが香港人の元気の素なんだろうなぁとつくづく感じるひとときです。

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by touhoubijin | 2005-10-07 00:08 | 養生法