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湿気の季節向けのお汁粉 紅豆沙

1年で一番寒くなるといわれる旧正月シーズンにも関わらず
香港は連日20度前後の暖かい日が続いています。
それに伴って、湿度が毎日90%前後もある!!

こんな天気が続いたら、紅豆沙を作ってみましょう。

あずきは赤小豆(せきしょうず)という名の生薬で
余分な身体の湿を取って、むくみを解消したり
解毒作用もあるので膿をもったおできができる時などによい食べ物です。

湿が身体に入ると一番先に「脾」=胃腸の働きを悪くさせます。
そこで紅豆沙に「陳皮」という生薬を入れるのが定番になっています。

陳皮はみかんの皮を乾燥させたもので、身体の余分な水分を取り
お腹の調子を整え、気をめぐらせる作用があります。
ほのかな甘味のお汁粉に、柑橘系の風味が加わるので
さっぱりと食べられます。

赤小豆と陳皮の相乗効果で、この季節が体に及ぼす負担を解消しましょう。
今日はゆり根を浮かべて安眠効果も期待します。
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             小豆は洗って水につけておく。陳皮、ゆり根も水で戻す。
             たっぷりの水に小豆と陳皮を入れ、はじめ強火で沸騰したら
             弱火にして豆が柔らかくなるまで煮る。
             好みの甘さに氷砂糖を加え塩を一つまみ加える。
             別ゆでしたゆり根を浮かべる。
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by touhoubijin | 2007-02-21 20:19 | 薬膳料理

料理の彩りだけではない五色

前回に引き続き、今日は五行学説の五色についてご紹介します。

西洋栄養学でも、赤・黄色・緑・白・黒の全ての彩りが
献立に入るようにするだけで栄養的に過不足がないという教えがありますが、
中医学における陰陽五行説でも、健康を維持する食養生において
五味五色を基本としています。

甘、辛、塩辛い、酸っぱい、苦い、の「五味」を中心に味を考え、
盛り付けには、赤、緑(=青)、黄、白、黒の「五色」がすべて入るよう彩りに気を配ると、
五臓全体にバランスよく活力を与えることができるとしています。

見た目が美しいだけでなく、栄養面から見ても過不足のない
理想的な献立になることは言うまでもありません。
以下に代表的な食材をあげておきます。
 
赤…唐辛子、クコの実、いちご、トマト、梅干
緑…ネギ、きゅうり、青菜、ぎんなん 、苦瓜、緑茶
黄…卵、大豆、いも類、バナナ、とうもろこし、ゆず
白…大根、モヤシ、白ゴマ、松の実 、ねぎ、にんにく、たまねぎ
黒…のり、しいたけ、黒きくらげ、黒ゴマ、黒豆、昆布、わかめ   など
       
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by touhoubijin | 2007-02-14 10:18 | 薬膳料理

五味と健康の関係

五味という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
酸味、苦味、甘味、辛味、鹹(しおから)味を指します。

中医学には古来から伝わる世界観をもとにして体系だてられた基礎理論があり
そのうちのひとつに陰陽五行説というものがあります。

五味五色 を基本として“健康を維持するために食べる”という「補養補薬」の考え方が深く浸透しています。
そこで今日は五味についてご紹介します。

それぞれ五臓と関係があり、
肝ー酸味(梅・酢・ヨーグルトなど)
心ー苦味(緑茶・苦瓜・ピーマンなど)
脾ー甘味(米・にんじん・なつめなど砂糖に頼らない自然な甘味を指す)
肺ー辛味(ねぎ・しょうが・わさびなど)
腎ー鹹味(貝類・昆布・わかめなど塩に頼らない自然な塩辛さを指す)
となっており、五味それぞれは関係する臓器に影響があります。

例えば適量の酸味は肝の働きをよくしてその臓器を助けることができますが
過剰に取りすぎると逆に肝を悪くしてしまうというようなものです。
特に砂糖による糖分の採り過ぎは「脾」を、
塩による塩辛いものの採り過ぎは「腎」を一気に弱めてしまいます。

では適量とはどのぐらいのことなのか?
西洋医学や西洋栄養学のように何グラム何カロリー以内という観念がなく
中医学的には食事の量や五味に関して、また労働や安逸(ゆっくりすること)
思慮もすべて「腹八分目」がよいとされています。
食べすぎ飲みすぎ、働きすぎや運動不足
気にもんで考えすぎることなど全て
なんでもほどほどがよいということです。

食べ物は偏ってそればかり採るのではなく、毎日まんべんなくを少量というセオリーには西も東もないのですね。
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by touhoubijin | 2007-02-10 07:28 | 養生法

せみのぬけがら

動物・昆虫生薬をご紹介するのをややためらっていたのですが
これだけ紹介させてください。
(気持ち悪いブログ?になるので写真は小さめにしてみました)

ご存知せみのぬけがら、これは「蝉退」という生薬です。
「肺」と「肝」の経絡に入ってその効能を発揮します。

動物や昆虫のお薬は「毒は毒で制す」ように
重症患者にのみ使われることが多いのですが
この蝉のぬけがらは普通のよくある風邪や目のトラブル、例えば
発熱、のどの痛み、声が出ない、痰や鼻水が黄色い時の風邪(←肺経)や
目に炎症があり赤くなったり涙がたくさん出たり目やにが多い(←肝経)時に
本当に頻繁に処方に入ります。

また、小児の夜泣きにとてもよく効くお薬とされていて
中国では疳の虫が強い赤ちゃんには蝉退の入った生薬を
煎じて飲ませるそうです。

先人はどうしてこれをお薬にして飲んでみようと思ったのか
奇怪な生薬を見るたび感心してしまう毎日です。

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by touhoubijin | 2007-02-02 10:17 | 漢方薬