湿気の季節向けのお汁粉 緑豆沙

以前、湿気の季節向けのお汁粉として紅豆沙をご紹介しましたが
豆類全般は利尿作用効果に優れ、水分代謝を促進するので、
むくみやすい人は積極的に摂りたい食材の代表格です。

そこで今日はパート2として、香港でよく食べられる
緑豆のお汁粉のレシピをご紹介します。
かなり余談ですが、緑豆沙はジャッキー・チェンの好物だそう。

このお汁粉、甘いデザートなのに、なんと昆布が入るのが定番なのです。
「えっ!」という組み合わせですが、食べてみるとあまり違和感ありませんよ。
そういえば、日本でもぜんざいの傍に塩昆布がよく添えてありますね。

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▼ 緑豆のお汁粉(4人分)
<材料>
緑豆  100グラム
昆布  5センチ角のもの
氷砂糖 適量

<作り方>
1)緑豆は洗って鍋に入れ、昆布を千切りにしたものと、かぶるぐらいの水とともに柔らかくなるまで煮る。途中、水が少なくなったら足す。
2)氷砂糖を適量加え、好みの甘さに仕上げる。
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# by touhoubijin | 2007-04-02 00:06 | 薬膳料理

我が家の常備菜 その2

薬膳では「黒い食材は腎に入る」とされています。
昆布も「腎」によい食材として薬膳でたびたび登場します。

昆布に含まれるフコイダンという成分は、白血球を活性化して
免疫力をアップさせる働きがあることと、利尿作用があること
カルシウムが豊富で骨を作るという効能などを見ても
「腎」が免疫、水分代謝を司り、腎が弱いと骨がもろくなるという
中医学の教えにぴったりと当てはまります。

市販の昆布の佃煮は手軽ですが塩分が多いので、
以前お話した「塩辛=取りすぎると腎を弱める」との鉄則から
塩気をマイルドにした煮物を常備菜にしてみてはいかがでしょうか。
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             味出しに豚肉と一緒に煮るとコクが出ます
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# by touhoubijin | 2007-03-20 22:46 | 薬膳料理

湿気の季節向けのお汁粉 紅豆沙

1年で一番寒くなるといわれる旧正月シーズンにも関わらず
香港は連日20度前後の暖かい日が続いています。
それに伴って、湿度が毎日90%前後もある!!

こんな天気が続いたら、紅豆沙を作ってみましょう。

あずきは赤小豆(せきしょうず)という名の生薬で
余分な身体の湿を取って、むくみを解消したり
解毒作用もあるので膿をもったおできができる時などによい食べ物です。

湿が身体に入ると一番先に「脾」=胃腸の働きを悪くさせます。
そこで紅豆沙に「陳皮」という生薬を入れるのが定番になっています。

陳皮はみかんの皮を乾燥させたもので、身体の余分な水分を取り
お腹の調子を整え、気をめぐらせる作用があります。
ほのかな甘味のお汁粉に、柑橘系の風味が加わるので
さっぱりと食べられます。

赤小豆と陳皮の相乗効果で、この季節が体に及ぼす負担を解消しましょう。
今日はゆり根を浮かべて安眠効果も期待します。
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             小豆は洗って水につけておく。陳皮、ゆり根も水で戻す。
             たっぷりの水に小豆と陳皮を入れ、はじめ強火で沸騰したら
             弱火にして豆が柔らかくなるまで煮る。
             好みの甘さに氷砂糖を加え塩を一つまみ加える。
             別ゆでしたゆり根を浮かべる。
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# by touhoubijin | 2007-02-21 20:19 | 薬膳料理

料理の彩りだけではない五色

前回に引き続き、今日は五行学説の五色についてご紹介します。

西洋栄養学でも、赤・黄色・緑・白・黒の全ての彩りが
献立に入るようにするだけで栄養的に過不足がないという教えがありますが、
中医学における陰陽五行説でも、健康を維持する食養生において
五味五色を基本としています。

甘、辛、塩辛い、酸っぱい、苦い、の「五味」を中心に味を考え、
盛り付けには、赤、緑(=青)、黄、白、黒の「五色」がすべて入るよう彩りに気を配ると、
五臓全体にバランスよく活力を与えることができるとしています。

見た目が美しいだけでなく、栄養面から見ても過不足のない
理想的な献立になることは言うまでもありません。
以下に代表的な食材をあげておきます。
 
赤…唐辛子、クコの実、いちご、トマト、梅干
緑…ネギ、きゅうり、青菜、ぎんなん 、苦瓜、緑茶
黄…卵、大豆、いも類、バナナ、とうもろこし、ゆず
白…大根、モヤシ、白ゴマ、松の実 、ねぎ、にんにく、たまねぎ
黒…のり、しいたけ、黒きくらげ、黒ゴマ、黒豆、昆布、わかめ   など
       
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# by touhoubijin | 2007-02-14 10:18 | 薬膳料理

五味と健康の関係

五味という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
酸味、苦味、甘味、辛味、鹹(しおから)味を指します。

中医学には古来から伝わる世界観をもとにして体系だてられた基礎理論があり
そのうちのひとつに陰陽五行説というものがあります。

五味五色 を基本として“健康を維持するために食べる”という「補養補薬」の考え方が深く浸透しています。
そこで今日は五味についてご紹介します。

それぞれ五臓と関係があり、
肝ー酸味(梅・酢・ヨーグルトなど)
心ー苦味(緑茶・苦瓜・ピーマンなど)
脾ー甘味(米・にんじん・なつめなど砂糖に頼らない自然な甘味を指す)
肺ー辛味(ねぎ・しょうが・わさびなど)
腎ー鹹味(貝類・昆布・わかめなど塩に頼らない自然な塩辛さを指す)
となっており、五味それぞれは関係する臓器に影響があります。

例えば適量の酸味は肝の働きをよくしてその臓器を助けることができますが
過剰に取りすぎると逆に肝を悪くしてしまうというようなものです。
特に砂糖による糖分の採り過ぎは「脾」を、
塩による塩辛いものの採り過ぎは「腎」を一気に弱めてしまいます。

では適量とはどのぐらいのことなのか?
西洋医学や西洋栄養学のように何グラム何カロリー以内という観念がなく
中医学的には食事の量や五味に関して、また労働や安逸(ゆっくりすること)
思慮もすべて「腹八分目」がよいとされています。
食べすぎ飲みすぎ、働きすぎや運動不足
気にもんで考えすぎることなど全て
なんでもほどほどがよいということです。

食べ物は偏ってそればかり採るのではなく、毎日まんべんなくを少量というセオリーには西も東もないのですね。
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# by touhoubijin | 2007-02-10 07:28 | 養生法

せみのぬけがら

動物・昆虫生薬をご紹介するのをややためらっていたのですが
これだけ紹介させてください。
(気持ち悪いブログ?になるので写真は小さめにしてみました)

ご存知せみのぬけがら、これは「蝉退」という生薬です。
「肺」と「肝」の経絡に入ってその効能を発揮します。

動物や昆虫のお薬は「毒は毒で制す」ように
重症患者にのみ使われることが多いのですが
この蝉のぬけがらは普通のよくある風邪や目のトラブル、例えば
発熱、のどの痛み、声が出ない、痰や鼻水が黄色い時の風邪(←肺経)や
目に炎症があり赤くなったり涙がたくさん出たり目やにが多い(←肝経)時に
本当に頻繁に処方に入ります。

また、小児の夜泣きにとてもよく効くお薬とされていて
中国では疳の虫が強い赤ちゃんには蝉退の入った生薬を
煎じて飲ませるそうです。

先人はどうしてこれをお薬にして飲んでみようと思ったのか
奇怪な生薬を見るたび感心してしまう毎日です。

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# by touhoubijin | 2007-02-02 10:17 | 漢方薬

女性にとって大切なもの

女性の生理機能として、月経、妊娠、出産、哺乳があげられますが
すべて体の大切な「血」を消耗します。

陰陽学説では「気=陽」「血=陰」に分類されます。
陰と陽は体の中でいつも勢力争いをしていて
どちらかか少なくなると、もう片方がここぞとばかりにその勢いを増します。

血=陰が不足するということは体内に陽の勢力が盛んになるため
女性は生理上、どうしてもイライラしやすくなったり
情緒不安定になりやすいのです。

しかも、「血」は全身を潤したり、栄養を運んだりするものですから
これが不足すると髪がパサついたり、顔にツヤや潤いがなくなってしまいます。

”赤いものと黒いものは血になるもの”とされています。
なつめ、くこのみ、トマト、レーズン、黒きくらげ、黒豆、ひじき、黒ゴマなど
「赤」や「黒」の食材を常に食卓に並べてみましょう。

レバーや小松菜、ほうれん草など定番 補血食材もお忘れなく!
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# by touhoubijin | 2007-01-25 10:36 | 養生法

クレオパトラの気分でローズ風呂

攻塊花を中国茶店で買ったものの、一度や二度使ったきり
長い間残ってしまっているようなことはありませんか?

そんなときはぜひお風呂に入れてローズ風呂を楽しんでみてください。

ばらのつぼみのドライは生薬としても使われていて、効能は
気をめぐらせて鬱を治す、瘀血をちらす、などがあります。
ストレスが続くと気が滞って両脇が痛くなったり
生理前後の不快症状(PMS)によくある乳房脹痛がひどくなったりします。

これらの症状を改善するため香港では実際に中医師が患者に
このローズ風呂を勧めています。

賞味期限が心配な攻塊花があったら、お茶パックにいれて
優雅なバスタイムでストレスを解消してみては?
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# by touhoubijin | 2006-12-13 16:13 | 養生法

中国人歌手の定番茶

今日は胖大海(バンタイカイ)という生薬をご紹介します。

アオギリ科 胖大海樹の種子で、水につけると外殻がやぶれて
中身が大きく海綿状に膨らむのでこの名前があります。

化痰薬のひとつで性質が寒性なので、咳に黄色い痰がからむ熱性の風邪ときや
肺に熱があるときの声枯れ、声が出ないなどに良く効きます。

中国では声を良くする生薬とされているので歌手などのどを使う仕事の人
がよくこれをお茶にして飲むそうです。
生薬臭さも無く飲みやすい味なので、のどがやられるこの季節の
定番茶にしてみてはいかがでしょうか。

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胖大海 お湯につける前の状態
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                                   お湯につけるとこんな感じ

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                    胖大海は取り出してお茶だけ飲みましょう
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# by touhoubijin | 2006-12-07 14:22 | 薬膳茶

ご飯食べた?

人の生命活動のエネルギー「気」には2種類あります。

生まれたときに親からもらったものを「先天の気」
その後、飲食物の栄養から作られたものを「後天の気」といいます。

先天の気は人によってその量がきまっていて、
それを後天の気で補いながら生命活動を維持しています。

どんなにたくさん先天の気があったとしても体を省みない不摂生が続くと
どんどん消耗され早く老化が進みますし、たとえ先天の気が少なくても
その後の食生活と養生によっていくらでも補えることができます。

中医学書の古典にも「人は穀から気を受け入れる」とあり
「故穀不入半日則気衰、一日則気少」
(=半日穀を食べないと気が衰え、一日なら気が少なくなる)とあります。

香港の人々は3度の食事をとても大切に考えています。
普段のあいさつにも良く「ご飯食べた?」と聞くのも
このような考えが根付いているからなんですね。
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# by touhoubijin | 2006-11-03 21:09 | 養生法