漢方生活はじめよう

「漢方薬を飲む」ことだけでなく、東洋医学にはさまざまな養生法があります。

旬の野菜を食べること、身体を冷やさないようにすること、
風邪をひいたら生姜いりの葛湯を飲むことなども立派な養生です。

生薬がいろいろ入った料理だけが「薬膳料理」なのではありません。

気候や体質、その時の身体の状態に合ったものが取り入れられていれば
普通のお惣菜でも立派な薬膳なのです。

見なれた野菜、ハーブ、調味料など、食材として扱われているものの中には
生薬として処方されているものがたくさんあります。

それがどのようなときに適切なのかを知り、
普段の生活に、気軽に取り入れてみませんか?

ここでは、どんな時どんな食べ物が適しているか、
どんな漢方が処方されるか、
生活における注意事項など
中国・香港の女性(=東方美人)から教わった
「東方美人の元気のひみつ」や
美と健康を保つくふうが満載の
アジア各国の料理をご紹介したいと思います。
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# by touhoubijin | 2006-04-07 15:46 | ブログのコンセプト

むくみの季節対策: はと麦

香港の春、湿気がすごい季節になってきました。
こう毎日100%近い湿度が続くと体の中に湿がたまりやすくなります。
湿邪の性質は「重」と「粘」。
体が重だるく感じたり、頭が物をかぶったような痛み、
関節が重く動かしにくいなどのほか、尿量減少、むくみが現れます。

そんなときの特効薬が薏苡仁。(ヨクイニン)
これははと麦の成熟種子を乾燥したもので、
脾、胃、肺によく、余分な水分を出してむくみを解消してくれます。
そこで、こんな季節の主食に、はと麦ごはんはいかが?

はと麦は両手でこすり合わせるようによく洗う。(独特のにおいが残るため)
30分~できれば一晩水につけて、2-3倍の水でやわらかくなるまでゆでる。
お米2合に、ゆではと麦50グラムを加えて普通の水加減で炊く。
プチプチとした食感が楽しいごはんです。
おかゆにしてもいいですね。

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# by touhoubijin | 2006-03-23 23:25 | 薬膳料理

滋養強壮スープ: 山芋

咳や熱の出る風邪をひいて体力を消耗した後などに最適なスープをご紹介します。

豚肉、とうもろこし、にんじんの具に淮山という生薬を入れます。
このスープの効能は滋陰潤燥(体液を増やし乾燥した部分をうるおす)
             益気健脾(気を増やし、脾を健やかにする)です。

淮山は山芋の根を乾燥させたもので、
気を補い身体を潤すはたらきがあります。
一晩水につけて柔らかくし、鍋に入れて煮込むと真っ白だった色が透明に
なってきて、ほくほくとしたおいもになります。
苦味があるわけでも、スープの色をにごしたりするわけでもなく
とても料理に使いやすいお気に入りの生薬です。


豚肉は一度ゆでこぼし、乱切りしたにんじんとぶつ切りしたとうもろこしを合わせて
ひたひたの水で煮込みます。
はじめから淮山も入れてください。
コトコト弱火でふたをして1時間ほど煮込みます。塩でお好みの味に調節してください。
とうもろこしの自然の甘さが優しい、身体がほっとするスープです。

 
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# by touhoubijin | 2006-03-10 16:21 | 薬膳スープ

私の栄養ドリンク: 黄耆

疲れたときの「グイッと一杯」に、こんな栄養ドリンクを飲んでいます。

左下の小瓶は北芪(黄耆の最高級品)の成分が抽出されたドリンクで、
疲れたとき、気力低下のときの最適薬で肺と脾の気を補い
体力と気力を回復させます。

また、寒がりで血虚になりやすいという自分の体質から、
よく棗を煮出して生姜のスライスを加え、
氷砂糖(香港で使うのは黄片糖)をひとかけら加えて作る
こんなお茶をよく飲んでいます。

誰でも疲れるときはあるもの。
ここぞというときのお助け薬がそばにあると安心ですね。
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# by touhoubijin | 2006-03-08 11:10 | 漢方薬

体調にあわせた薬膳茶

いろんなお茶や、糖水になる材料をいつもストックしています。

風邪のひき始めでぞくぞくするとき・・・くず湯に黒砂糖+生姜汁をいれる
のどの痛いとき・・・ハニー大根、ハニーレモン、梨と白きくらげの糖水
目の疲れ、口内炎・・・菊花茶、ミントティー
湿気が多く、むくむとき・・・はと麦茶、コーン茶(韓国食材店で売っています)
生理の後・・・なつめと竜眼肉の糖水
体が冷えるとき・・・シナモンミルクティー、ほうじ茶、生姜湯
イライラ、鬱っぽい・・・ローズ茶(バラのつぼみを浮かべる)、ジャスミンティー
食べ過ぎの後・・・烏龍茶、サンザシ茶、カルダモン入りチャイ    
                                        などなど

自分やご家族の体調に合わせていろいろ試してみてください。
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# by touhoubijin | 2006-02-27 22:11 | 薬膳茶

のどの痛みに、さわやかなこのお茶を: ミント

いろんなハーブの中でもミントは育てやすく、おうちで栽培されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ベランダの少ない香港の住宅事情でも、日の当たる窓際なら鉢植えでよく育ちます。

ミントは生薬では「薄荷」という名前で、体の中の熱を冷ます働きがあります。
「薄荷」は風邪をひいて熱がある、のどが痛い、頭が痛い、目が赤いなどの症状を改善する処方によく用いられます。

また、現代に切り離せないストレスは、中医学でいう「気滞」(=気の流れがとどこおる)をさしますが、
気のめぐりが悪くなると自律神経のコントロールがうまくいかず精神的にイライラしたり不安定になります。
「クコ入りレモンティー」でもお伝えした「肝」の機能の失調によるもので、
こんなときのリラックス茶にクコの実同様、ミントティーは最適。

風邪でのどが痛いとき、ストレスを感じたときには、香りがよく、飲むとスッとする
ミントティーで体と心を癒してみてください。
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# by touhoubijin | 2006-02-15 14:16 | 薬膳茶

サムゲタン: 人参

最近、参鶏湯(サムゲタン)にはまっています。
このスープを食べた翌日は、顔を洗うときの肌の吸いつきが違う!!

サムゲタンは、内臓を取り除いた鶏肉を丸ごと使って、おなかにもち米や
なつめ、クコの実、にんにくなどを詰めてコトコト煮込む、
韓国の代表的な薬膳スープです。

ひとつ大切な生薬を入れますが、それは「人参」。
人参は補気薬の中でも王様といわれるぐらい「気」を補う力の強い生薬です。
倦怠無力、食欲不振などの気虚や脾虚の証によく効きます。

このスープの効能は他にも
人参・・・体の中の「水」を増やしてうるおう「生津」の働きもある
鶏肉・・・丸ごと煮込むために出るコラーゲン
なつめ・・・血虚によるくすみを取る
クコの実・・・目力アップ                   などなど
女性には嬉しいことづくめ。

丸ごとの鶏を使うのがちょっと大変な場合は、
水炊き用のぶつ切りの鶏でも代用できます。

鶏肉をよく洗って骨から出る血をきれいに流します。
なつめ、クコの実、もち米ひとつかみはよく洗って水につけて2-3時間おきます。
ひたひたの水に鶏肉をいれ、とろ火で煮込みます(20分ぐらい)。出てきたあくを取ります。
よく洗った人参、なつめ、クコの実、もち米、にんにくを加えてふたをしてさらに1時間ほどよく煮込みます。
塩こしょうで味をととのえて出来上がり。
ほろほろっとほぐれるやわらかい鶏肉は別の小皿にもった山椒塩などをつけて食べます。

明日の肌が楽しみな「コラーゲンを食べているような」このスープ、是非お試しを!
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# by touhoubijin | 2006-02-06 21:15 | 薬膳スープ

目の疲れとイライラに: クコの実

パソコンで目の使いすぎのせいか充血がある。
なんとなくすぐイライラしてしまう。
時々ぴりぴりっと頭痛もある。
そんなときがありませんか?
これはすべて「肝」機能の低下が原因です。

肝脈は足の親指からはじまり、上行し小腹をとおり肝に属し胆につながり、
横隔膜を貫いて胸脇に分布、さらに上行して目系につながり頭頂に至ります。
したがって、頭痛、目の不調、胸わき腹痛などは肝の機能と密接な関係をもっています。
また、肝は気持ちの「情緒」と深い関係にあり、肝の「気」がうっ血すると怒りっぽくなったりいらいらしたりします。
怒りっぽい人は肝を悪くする、肝が悪いと怒りっぽくなると言われています。

そこでクコの実入りレモンティー。
クコの実は最近日本でもよくつかわれるようになってきましたが、
これは「肝」と「腎」を補う力や、視力減退など目によい作用をもつ生薬です。
これと、気の滞りを解消する香りの強い柑橘系(レモンやオレンジなど)を加えた
お茶で、目のしょぼしょぼ、いらいら、頭のピリピリを解消しませんか?

クコの実は形もかわいく色もきれいで、味もうっすらほの甘く、
中国茶に浮かべたり、おこわに混ぜたり、スープや杏仁豆腐にぱらぱらと散らしたりと手軽に使ってみてください。
あっという間に、見た目にもかわいい「肝」によい薬膳のできあがり!
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# by touhoubijin | 2006-01-25 12:32 | 薬膳茶

七穀がゆ: アズキ、黒豆

お正月のご馳走に疲れた胃をいたわるため、1月7日に七草を入れたおかゆを食べる七草がゆ。
それにちなんで、脾をいたわる食材を加えた、こんなおかゆはいがかでしょうか。
日本人にとっておかゆは病人食のイメージが強いですが、中国ではご存知のように日常よく食べられ、
食べ過ぎの胃の疲れをとる、脾を養い腸を清める食べ物とされています。
豆類は消化器系統を司る「脾」によい食材の代表格。
そこで、小豆、黒豆、緑豆、はと麦、黒米、あわ、きびの七穀がゆをご紹介します。

材料は市販の雑穀の素を利用し手軽に。
それを大さじ5と、白米大さじ2、黒豆と小豆は雑穀の素に入っている場合もありますが量が少ないのでそれぞれ大さじ1ずつ足したものを洗って水に1時間以上つけておく。
5倍の水をいれてふたがぴっちり閉まる鍋で約40分間弱火で煮る。
味付けは塩のみでもいいし、私は甘くしてあっさりしたぜんざいのように食べるのも好きです。
砂糖を加えるときも塩は一つまみ入れてください。
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# by touhoubijin | 2006-01-17 14:13 | 薬膳料理

不老長寿の果物: 桃

長寿であることが尊いとされている香港では、お年寄りのお誕生日を盛大にお祝いする風習があります。
そのときに必ず祝い菓子として出されるのがこの「桃まんじゅう」。

古くから桃は不老長寿のくだものとして大変縁起の良いものとされています。
身体を冷やす果物が多い中で桃は貴重な温性食品で、
血液の流れを良くし瘀血をとかすので月経や生理痛を改善する、
気を補う、
身体を潤すので腸の乾燥から来る便秘にも良いなどなどたくさんの効能を持ちます。

桃の成熟した種子の中の仁を乾燥したものは「桃仁(トウニン)」で、
これは瘀血が原因の婦人科疾患に処方される代表的な生薬です。
果物と同じように桃仁にも潤燥、滑腸作用があり便秘にも用いられます。

旬に限らず缶詰の桃でもよいので、年中ゼリーやシャーベット、コンポートなどに利用し、
私たちも不老長寿の恩恵を受けてみませんか。
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# by touhoubijin | 2005-12-23 17:51 | 漢方薬